UltraVNC Viewerの遠隔操作を高速化できるミラードライバー(Mirror Driver)
目次
UltraVNCを使ってリモートコンピューターを遠隔操作していてヌルヌルモサモサして「遅いな~」と感じたら、Mirror Driverを操作される側のコンピューターにインストールしてみてください。劇的に描画が速くサクサク操作できるようになります。
※最近のUltraVNCのバージョンによっては、Windows8以降ミラードライバーは不要になっています。詳しくはページ下部を参照ください。(2020/06/16追記)
リモートコンピューターの画面出力をソフトウェアで処理するのではなく、ハードウェア処理してくれるっぽいです。
ダウンロードページ
Mirror DriverはUltraVNCホームページの以下のどちらかよりダウンロードできます。
- http://www.uvnc.com/products/mirror-driver.html
- http://www.uvnc.com/downloads/mirror-driver/85-mirror-driver-downloads.html
ページ中間あたりに「Download MD SDK」というダウンロードリンクがあります。
直リンク
- http://support1.uvnc.com/download/UVNC_MD_SDK.zip
- http://www.uvnc.eu/download/driver.zip
- http://sc.uvnc.com/drivers.zip
インストール
ダウンロードしたファイルを解凍するとdriverフォルダにOS別のフォルダがあるので、その中のファイルを使ってインストールします。
Windows7以上のOSはVista用のドライバーを使います。
install.batを右クリックして「管理者として実行」するとインストールできます。
↓
インストールが完了するとデバイスマネージャーのディスプレイアダプターに「mv video hook driver2」または「mv2」が表示されます。インストール後は再起動してください。
うまくインストールできないとき
もし、上記のやり方でダメなら[コントロールパネル]-[デバイスマネージャー]を開き、ディスプレイアダプターを選択した状態から[操作]-[レガシーハードウェアの追加]を選び、ドライバーファイルを指定してインストールしてみてください。むしろこちらの方が確実です。
UltraVNC側の設定
ミラードライバーを入れただけでは速くなりません。操作される側のPCにインストールされたVNCサーバーの設定が必要です。
タスクバーからアイコンを右クリックしてUltraVNCのサーバーの管理画面(Properties)を開きます。
「Check the Mirror Driver」ボタンを押してドライバーの状態を確認します。
この画面↓が出たら再起動してから再度ドライバーをインストールまたはチェックボタンを押してください。
この画面が↓出たらドライバーを有効にできます。
そして、Mirror Driverにチェックを入れれば完了です。
これで、サクサク遠隔操作できるようになりました。
MirrorDriverはもういらない?!
(2020/06/16追記)Windows10/8.1/8以降はMirrorDriverの代わりとなるDesktop Duplication Engine(DDE)という機能が使われるようになっているみたいです。久々にUltraVNCをWindows10にインストールする機会があり、バージョン1.2.2.4をインストールしてサーバーのプロパティを設定する際、「ミラードライバー」の欄がないことで気づきました。
Desktop Duplication Engine(DDE)を有効にする方法は上記の欄にチェックを入れるか、以下の設定ファイルを開いてEnableDriver
の値を1
にすることで有効化されます。これはミラードライバーの有効化と同じです。
- C:\Program Files\uvnc bvba\UltraVNC\ultravnc.ini
参考ページ
Desktop Duplication Engine(DDE)について
Desktop Duplication Engine(デスクトップ複製エンジン)というものが、どのバージョンからか組み込まれているみたいで、Windows8以降はこれを使うので、仮にMirrorDriverをインストールしたとしても使われないようです。上記の参考ページには以下の記載がありました。
リマーク:実際、リモート操作してみたところレスポンスが良かったです。
デスクトップ複製エンジン(DDE)は、ミラードライバーおよび適切なキャプチャDirectxと同じくらい高速です。mirrorドライバーはwin8以前のOSでも同じことを行いますが、directxをキャプチャできません。
XP-win7:キャプチャしたくない場合を除き、ミラードライバーを使用して追加のブーストを提供できますDirectXデータ。
Win8:ミラードライバーをアクティブ化せず、ビルドDDEを使用します。 コンパイルされたビンのみ
win7 > このDDEがexeに埋め込まれています。
ミラードライバーのサポートはWindows7まで?
以下のミラードライバーのページを見ると、サポートOSは Windows 7/Vista/XP/2008/2003/2000 となっていました。
Windows8以降のOSを使う場合、MirrorDriverのインストールはしなくてもサクサク操作できるので、インストール作業が楽になりそうです。