ヤフオクでジャンクのSSDを買った
SSDの容量が不足してきたため、ヤフオクで中古のSSD「SAMSUNG 980 1TB」を買いました。PCIe3.0x4の規格では高速な部類のSSDで公称値は読込3,500/MB/s、書込3,000 MB/sです。
相場より格安で買えたのですが、Crystal Disk Infoで健康状態を確認したところ、健康状態は「異常0%」。
出品時にこのことは記載されていたので了承して落札しているので、使えれば全く問題ありませんが、問題ありました…。UEFI上ではストレージとして認識されているけど、Windows上で認識されたり、されなかったりしました。
異常0%を正常にするためにやってみたこと
ファームウェアのアップデート
サムスンのSSDであれば、無償で利用できる「サムスンSSD Magicianソフトウェア」をインストールすることで、このソフトウェア上でファームウェアのバージョンを更新することができます。
早速、インストールして起動してみたところ「危険」とのこと。SSDは外付けのケースに入れてUSB-Cで接続しました。
そして、ファームウェアのアップデート開始。
外付けのケース経由でもファームウェアを更新することができ、バージョンは最新になりました。
しかし、状況は危険から変わらず。
DISKPARTでクリアしたら安定した
手順は省力しますが、コマンドプロンプトからDISKPARTを起動してclean all
を実行して、SSDの中身をパーテーションごと消し、GPTパーテーションで初期化してNTFSでボリュームを作成しました。すると、Windowsに認識されたり、されなかったり、不調だったのが改善されました。
しかし、危険の表示や異常0%は変わりませんでした。
Diagnostic Scanは正常
「サムスンSSD Magicianソフトウェア」でDiagnostic Scan(フルスキャン)を実行してみました。どこか不調があるのかと思っていたのですが、「ドライブの状態は良好です」と、全領域で正常という結果。それでも、危険の表示や異常0%は変わりませんでした。
正常なのか異常なのか、よくわからない状況です。
HDD Generatorでスキャンでも異常は見当たらず
ハードディスクの不良セクタを修復する有償ツール「HDD Ganerator 2011」を使ってみることにしました。SSDにこれを使っても修復できるわけではないのですが、何らか異常なセクタがないか、HDDを修復するときと同様にスキャンしてみました。
結果は異状なし!異常や不良などのセクターは一つもありませんでした。
しかし、この状況でも「Magicianソフトウェア」や「Crystal Disk Info」では危険や異常を示していました。
ただの使い過ぎだった
結局、SSD自体は正常で、危険や異常0%の表示の正体は、読込/書込の回数が多いだけでした。SSDは読み書きすればするほど、どこかのタイミングでドカンと壊れます。後から気づいたのですが、異常に読み書きした容量が多いので、「そのうち壊れますよ」という意味で危険や異常0%として表示されたという結論に達しました。
確かに、Crystal Disk Infoで総読込が1,486,482GB(1,486TB)、総書込が1,361,109GB(1,361TB)と異常です。電源投入が50回と少なく、使用時間も2,867時間(119日)と短い割に使い方が半端ないです。
5年保証も使えない使用量
SAMSUNGの保証規定を見ると、980のTBW: Total Bytes Written (総書き込みバイト数)は1TBモデルの場合、 600TBWとありました。既に1,361TBを書き込んでいるので、メーカーも保証できないほどの使用量です。そりゃ、危険とか異常と表示しますよね。
このまま使うことにした
今回のSSDはデータ用として使う予定で買いました。Dドライブとして使うのですが、頻繁にバックアップは取っているので、いつブッ壊れても支障がないので、このまま使うことにしました。あと、どれくらい使えるかわかりませんが、今のところ普通に使えるのでいい買い物でした。