【Windows10】「送る」から簡単にフォトビューアーで画像や写真を開く方法

目次

フォトビューアーが見当たらない

Windows10には「フォト」というストアアプリで写真や画像を見ることができますが、Windows10の環境によってはこの「フォト」が無い場合やストアアプリが使えない場合があり、写真や画像を見る手段に困ることがあります。WEBブラウザ等で画像ファイルを開くという手段もありますが、複数の画像ファイルを開きたいときはちょっと面倒です。

Windows 8.1やWindows 7にあった「Windowsフォトビューアー」を使いたいのですが、Windows10の場合はスタートメニューに存在していません。「Windowsフォトビューアー」自体アプリケーションとしては存在していますが、普通に起動できないし、起動できたとしても他のアプリケーションと同じように「開く」から画像ファイルを選択して開くといったことが「Windowsフォトビューアー」ではできません。そこで、Windows10でも簡単に写真や画像を「Windowsフォトビューアー」で開く方法と見つけたのでメモ。

Windows10のフォトビューアーの本体の場所と起動方法

フォトビューアーの本体の場所

以下の場所に「Windowsフォトビューアー」の本体があります。

"C:\Program Files\Windows Photo Viewer\PhotoViewer.dll"
"C:\Program Files (x86)\Windows Photo Viewer\PhotoViewer.dll"

起動するコマンド

EXEではなくDLLファイルなので、ダブルクリックしても起動しません。Rundll32.exe経由で開く必要があります。起動するだけならコマンドプロンプトから以下のコマンドを実行すると起動することができます。

%SystemRoot%\System32\rundll32.exe "%ProgramFiles%\Windows Photo Viewer\PhotoViewer.dll", ImageView_Fullscreen

または

rundll32.exe "%ProgramFiles%\Windows Photo Viewer\PhotoViewer.dll", ImageView_Fullscreen

右クリックメニューの「送る」から開けるようにする方法

フォトビューアーを起動してもアプリケーションから画像を選択して開くといったことができないので、右クリックメニューの「送る」にショートカットを作成し、選択した写真や画像ファイルをマウス操作でダイレクトにフォトビューアーから開けるようにします。また、この方法は以下のような場合に最適かと思います。

  • レジストリの変更などシステムに余計な変更を加えたくない
  • 権限がなくレジストリや既定のアプリが変更できない環境
  • 必要な時だけフォトビュアーで画像を開ければいい

1.「送る」のフォルダを開く

コマンドプロンプト、エくスプローラー(Windows+E)のアドレスバー、名前を指定して実行(Windows+R)のいずれかで、shell:sendtoを入力して Enter を押すと、「送る」のメニューに表示されるショートカットが保存されているフォルダが開きます。以下がそのフォルダの場所です。

C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\SendTo

2.ショートカット作成

ここにフォトビューアーを開くためのショートカットを作成します。私の場合、以下のパスで「Windowsフォトビューアーで開く」という名前でショートカットを作成しました。ショトートカットは右クリックメニューの[新規作成]-[ショートカット]から作成できます。

ショートカットのリンク先(パス)

C:\Windows\system32\rundll32.exe "%ProgramFiles%\Windows Photo Viewer\PhotoViewer.dll", ImageView_Fullscreen

3.「送る」から画像を開いてみる

ショートカットが作成できたら準備完了です。あとは画像ファイルを右クリックして「送る」のメニューから「Windowsフォトビューアーで開く」を選択するだけです。試しにWindows10の壁紙が保存されているフォルダC:\Windows\Web\Wallpaper\Theme2にある画像を選択してみました。

すると以下のようにフォトビューアーで画像ファイルが開くはずです。

「送る」から開けない場合の対処方法

画像ファイルから「送る」を選択したとき、Windows10のバージョンやエディションが違うのか、フォトビューアーが起動しなかったPCがありました。環境によっていはショートカットを作るだけではダメな場合があります。原因としては「PhotoViewer.dll」へ内部的にファイルパスを送っているのですが、この画像パスに余計なダブルクォーテーションが入っていることが疑われます。

以下のコマンドがその例ですが、行末のパスにダブルクォーテーションが入っていると手動でコマンドプロンプトからフォトビューワーを開こうとすると起動しません。ファイル名やパスに半角スペースがあると通常はダブルクォーテーションでパスを囲いますが、コマンドからフォトビューワーを開くときはなぜかエラーになります。

:: OKな例
rundll32.exe "%ProgramFiles%\Windows Photo Viewer\PhotoViewer.dll", ImageView_Fullscreen c:\sample.jpg

:: NGな例
rundll32.exe "%ProgramFiles%\Windows Photo Viewer\PhotoViewer.dll", ImageView_Fullscreen "c:\sample.jp"

rundll32.exe "%ProgramFiles%\Windows Photo Viewer\PhotoViewer.dll", ImageView_Fullscreen ""c:\sample.jp""

フォトビューワーの呼び出しに限っては半角スペースが入ったファイルパスでもダブルクォーテーションなしで指定しなければならない場合があります。 「送る」からショートカットを選択したときに、恐らく見えない部分で二重にダブルクォーテーションでパスが囲われているようです。その場合は以下のどちらかでダブルクォーテーションの重複を解消し、正常にフォトビューアーが起動できるようになります。

対処方法1:ショートカットのパスにコマンドを埋め込む方法

「送る」のフォルダに作成した「Windowsフォトビュアーで開く」のショートカットのプロパティを開いて「リンク先」の欄に貼り付けてください。これだけで解消できます。

cmd.exe /v:on /c for /l %n in (1,1,2) do if %n==2 (for %q in (!x!) do start %SystemRoot%\System32\rundll32.exe "%ProgramFiles%\Windows Photo Viewer\PhotoViewer.dll", ImageView_Fullscreen %~fq) else set x=

対処方法2:VBスクリプトを作成する方法

メモ帳にこのソースを貼り付けて、「Windowsフォトビューアーで開く.vbs」と名前を付けて保存し、そのままSendToフォルダに置きました。写真をクリックして「送る」から「Windowsフォトビューアーで開く.vbs」を選択したら、ショートカットで開けない環境でも写真を開くことができました。

Set WshShell = WScript.CreateObject("WScript.Shell")
 
strTarget = Replace(Wscript.Arguments(0),"""","")
 
WshShell.Run( "rundll32.exe ""C:\Program Files\Windows Photo Viewer\PhotoViewer.dll"",ImageView_Fullscreen " & strTarget )

既定のアプリとして指定したとき

「送る」ではなく、画像ファイルをダブルクリックしただけでフォトビューアーが開くようにしたいときは以下ページを参考にしてください。

 

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【Windows10】フォトビューアーを既定のアプリとして使うためにレジストリで有効化する方法

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