オフラインでWindows Updateしたいときは「WSUS Offline Update」

目次

更新ファイルをまとめてダウンロードしておいて一括適用できるフリーソフト

オンラインでWindows Updateするとたまにアップデートに失敗を繰り返して心が折れそうなときがありますが、そんなときに使えるフリーソフトのメモ。

WSUS Offline Updateを使えば、Windows Updateの更新ファイルをまとめてダウンロードしておき、適用したいパソコンにオフライン状態で一括アップデートできます。バージョンの異なるWindowsを指定して更新ファイルをダウンローすることもでき、何台もパソコンをクリーンインストールやリカバリするときや、ダウンロードする時間やロスを省きたいときに便利です。

対象のWindows OS

更新ファイルをダウンロードしたい対象のOSは以下のように、Windows 7/8.1/10、Windows Server 2008/2008R2/2012/2012 R2/2016のいずれも32bit・64bitに対応しているようです。ちなみにスクリーンショットはWindows10で実行した際の画像ですが、Windows10上でWindows7の更新ファイルをダウンロードするといったことができます。

OFFICEの更新ファイルもダウンロードできる

[Office]のタブからはOffice 2010/2013/2016の更新ファイルをダウンロードできます。

[Legacy products]タブからはOffice 2007の更新ファイルをダウンロードすることができます。

「WSUS Offline Update」のダウンロード方法

ダウンロードのリンクがわかりにくいのですが、WSUS Offline Updateは以下の部分のリンクから現在の最新バージョンがダウンロードできます。

使い方

希望のWindowsバージョンにチェックを入れ、[Start]ボタンを押すだけです。更新ファイルの塊をISOイメージとして保存したい場合は[Create ISO image(s)][per selectd product and language]にチェックを入れ[Start]ボタンを押します。以下はWindows7(32bit)の更新ファイルをISOイメージで取得する場合の画面です。

他のWindowsバージョンも同時にチェックが入れれます。同時に選択すると選択したバージョンごとのフォルダに分けられ更新ファイルが同時にダウンロードされます。Officeの更新ファイルも同時に適用したい場合、WindowsとOfficeの両方を選択してダウンロードすることができます。

また、C++ Runtime.NET FrameworksMicrosoft Security EssentialsWindows Defenderを含めるか含めないかも選択でき、セキュリティ関連品質ロールアップを含めるかどうかも選択できて高機能です。

更新ファイルの適用方法

ダウンロードした更新ファイルはWSUS Offline Updateのフォルダの中にある[Client]フォルダに各Windows・Offieのバージョン毎のフォルダに格納されています。例えばWindows7の場合は[w61]-[glb]フォルダとなります。

ISOファイルはWSUS Offline Updateのフォルダの中にある[iso]フォルダに保存されています。

ISOファイルを仮想ドライブにマウント

できあがったISOファイルから更新ファイルの適用したい場合、適用したいPCにマウントして実行します。Windows10はOS標準で仮想ドライブにマウントする機能がありますが、Windows7の場合は仮想ドライブの機能がないので、インストール不要のWinCDEmuのポータブル版を使うとWindows環境を汚すことなくISOファイルをマウントできます。

WinCDEmu ポータブル版のダウンロードページ

WinCDEmuの使い方の参考

更新ファイルの適用開始

[Client]フォルダを更新適用したいパソコンに移してその中にあるUpdateInstaller.exeを起動します。

ISOファイルをマウントする場合は、マウントした仮想ドライブの中にあるUpdateInstaller.exeを起動します。

起動すると以下の画面が現れるので、C++ランタイムライブラリ、.NET Framework、、Silverlightなども同時にインストールした場合はチェックを入れます。

何度か再起動が必要になります。自動で再起動して続けて更新作業を進めたい場合は[Autmatic reboot and recall]にチェックを入れておきます。

[Start]ボタンを押すとDOS窓やダイアログの画面が現れて更新ファイルの適用が次々と始まります。

Windowsログオンのパスワード入力を省くともっと便利

パスワードを入力しないとWindowsにログオンできない環境の場合、アップデート作業で再起動する場合、パスワード入力で画面が適用作業が停まるため、更新ファイルの適用を連続してフルオートに完了させることができません。その場合は一時的にContol Userpasswords2で自動ログオンの設定をしておくと適用開始から終了まで、再起動が起こっても全自動でアップデートの適用ができます。Windowsログオンをスキップする方法は以下のページが参考になると思います。

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