【新Edge】ドメイン環境やポリシーでIEモードを使えるようにする方法
目次
ポリシーでInternet Explorerモードを有効にするための準備
Chromium版の新しいMicrosoft EdgeにはInternet Explorerモード(IEモード)がありますが、EdgeをただインストールしただけではInternet Explorerモード(IEモード)のメニューが表示されません。使う際には、グループポリシーの設定が必要です。また、ドメイン環境などでポリシーエディタによるIEモードの設定をするためにはEdge用のポリシーファイルを適用しないと設定項目自体が無いので、通常のままでは設定できません。そこで、ポリシーファイルの適用方法をメモ。
ポリシーファイルをダウンロード
まず、以下のページから「GET POLICY FILES」をクリックしてEdge用のポリシーファイル(ポリシーテンプレート)をダウンロードします。
「同意してダウンロード」をクリックすると「MicrosoftEdgePolicyTemplates.cab」というファイルがダウンロードされます。
↓
「MicrosoftEdgePolicyTemplates.cab」を解凍すると、「MicrosoftEdgePolicyTemplates.zip」が出てくるので、これも解凍します。すると、以下のフォルダが出てきます。この中の「Windows」を開きます。
次に出てきた「admx」を開きます。
この中の「msedge.admx」と「ja-JP」の中の「msedge.adml」の2つのファイルを使ってグループポリシーにEdge用の項目を表示できるようにしていきます。
「ja-JP」の中身。
ポリシーファイルを適用する
上記でダウンロードした2つのファイルをポリシーファイル置き場(C:\Windows\PolicyDefinitions)にコピーします。
コピー元ファイル | コピー先 |
msedge.admx | C:\Windows\PolicyDefinitions |
msedge.adml | C:\Windows\PolicyDefinitions\ja-JP |
そして「gpedit.msc」を起動すると以下のようになっているはずです。
↓
これで新しいEdge用のグループポリシーファイル(ポリシーテンプレート)の適用が完了です。
グループポリシーを設定する
ポリシーファイルの適用が終わればあとはInternet Explorerモード(IEモード)に関するポリシーを有効にするだけです。
[コンピュータの構成]-[管理用テンプレート]-[Microsoft Edge]-[Internet Explorer統合を構成する]を開いて、以下のように「Internet Explorerモード」を選択します。
レジストリでInternet Explorerモード(IEモード)を有効にする方法
ポリシーファイルを適用しなくても以下のレジストリを追加することで、Internet Explorerモード(IEモード)を有効にすることができます。
キー | HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Edge |
値の名前 | InternetExplorerIntegrationLevel |
タイプ | REG_DWORD |
値のデータ | 1 |
Edgeは「--ie-mode-test」を付けて起動すること
IEモードを使用するには以下のようにEdgeのパスに--ie-mode-test
を付けて起動しないと使えません。
"C:\Program Files (x86)\Microsoft\Edge\Application\msedge.exe" --ie-mode-test
このパスで起動すれば、以下のようにメニューに「サイトをInternet Explorerモードで開く」が表示され、これを選択すれば表示しているページをIEのレンダリングエンジンで表示してくれます。
特定のURLは自動的にIEモードで表示したいとき
いちいち「サイトをInternet Explorerモードで開く」をメニューから選択しなくても、事前に登録したURLは自動的にIEモードで表示して欲しいということがあるかと思いますが、これをするには「Enterprise Mode Site List Manager」というツールをダウンロードして、サイト一覧のXMLファイルを作成し、ポリシーに読み込ませるというひと手間がかかります。その方法は以下が参考になります。