Citrix Recieverを事前起動させるレジストリEnablePreLaunchのメモ(Windows)
目次
StoreFrontからのXenAppの公開アプリをサクッと起動できないかCitrix Receiverの高速化についていろいろ調べているうちに事前起動(PreLaunch)を設定するレジストリがあることを知りました。効果があるどうかは試していませんが参考にメモ。
EnablePreLaunchをtrueにする
HKEY_LOCAL_MACHINE側の設定
EnablePreLaunchの値をデフォルトは空(null)からTrueに変更することで事前起動が有効になります。
キー | HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\[Wow6432Node\]Citrix\Dazzle |
名前 | EnablePreLaunch |
種類 | REG_SZ |
データ | true(デフォルト値はnull) |
このレジストリは以下のようにインストーラーのパスにパラメーターとしてENABLEPRELAUNCH=Trueを加えておくことで、インストールと同時にレジストリを登録することができます。
(例)C:\CitrixReceiver.exe /silent ENABLEPRELAUNCH=True /EnableCEIP=false /includeSSON
※コマンドからインストールする際は管理者としてコマンドプロンプトを起動してからコマンドを実行してください。ユーザー権限でもインストールできますが、管理者権限でインストールしないとシングルサインオン(includeSSON)などが有効になりません。他にもパラメーターを指定していても有効になっていない機能があるかもしれません。
HKEY_CURRENT_USER側にも設定する場合
HKEY_LOCAL_MACHINE(PC全体)の設定とは異なる設定をユーザー単位で行う場合に設定します。ユーザー単位では指定する必要がない場合は設定不要です。
キー | HKEY_CURRENT_USER\Software\Citrix\Dazzle |
名前 | EnablePreLaunch |
種類 | REG_SZ |
データ | true(デフォルト値はnull) |
Prelaunchにレジストリを登録
HKEY_LOCAL_MACHINE側の設定
HKEY_CURRENT_USER側でStateとScheduleは指定できますが、こちらの以下3つの設定は絶対に必要です。
UserOverrideの指定
HKEY_LOCAL_MACHINEとHKEY_CURRENT_USERにある値(StateとSchedule)のどちらの設定を優先するかを指定します。
キー | HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\[Wow6432Node\]Citrix\ICA Client\Prelaunch |
名前 | UserOverride |
種類 | REG_SZ |
データ | 0:HKEY_LOCAL_MACHINEの値を使用(HKEY_CURRENT_USERに値が存在しても無視) 1:HKEY_CURRENT_USERの値を使用(HKEY_CURRENT_USER側の値が存在しない場合は、HKEY_LOCAL_MACHINEの値を使用する) |
Stateの指定
事前起動を即時有効かスケージュールで予定した曜日や時刻で有効にするか、無効にするかを指定します。
キー | HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\[Wow6432Node\]Citrix\ICA Client\Prelaunch |
名前 | State |
種類 | REG_SZ |
データ | 0: 事前起動を無効にする 1: 即時事前起動を有効にする(ユーザーの資格情報が認証されると事前起動開始) 2 :予定事前起動を有効にする(Schedule値に指定した時刻に事前起動開始) |
Scheduleの指定
Stateの値を2(予定事前起動)にした場合に必要です。それ以外は空白のままにします。
キー | HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\[Wow6432Node\]Citrix\ICA Client\Prelaunch |
名前 | Schedule |
種類 | REG_SZ |
データ | HH:MM|
M:T:W:TH:F:S:SU (HHは時、MMは分、M:T:W:TH:F:S:SUは曜日で、例として月水金の13:45と指定する場合は13:45|1:0:1:0:1:0:0となります。デフォルト値はnull) |
HKEY_CURRENT_USER側の設定
以下2つをHKEY_LOCAL_MACHINE(PC全体)とは別にユーザー単位で設定する場合は指定が必要です。
Stateの指定
事前起動を即時有効かスケージュールで予定した曜日や時刻で有効にするか、無効にするかを指定します。
キー | HKEY_CURRENT_USER\Software\[Wow6432Node\]Citrix\ICA Client\Prelaunch |
名前 | State |
種類 | REG_SZ |
データ | 0: 事前起動を無効にする 1: 即時事前起動を有効にする(ユーザーの資格情報が認証されると事前起動開始) 2 :予定事前起動を有効にする(Schedule値に指定した時刻に事前起動開始) |
Scheduleの指定
Stateの値を2(予定事前起動)にした場合に必要です。それ以外は空白のままにします。
キー | HKEY_CURRENT_USER\Software\[Wow6432Node\]Citrix\ICA Client\Prelaunch |
名前 | Schedule |
種類 | REG_SZ |
データ | HH:MM|
M:T:W:TH:F:S:SU (HHは時、MMは分、M:T:W:TH:F:S:SUは曜日で、例として月水金の13:45と指定する場合は13:45|1:0:1:0:1:0:0となります。デフォルト値はnull) < |
レジストリをコマンドで登録するバッチファイル例
上記のレジストリをレジストリエディタを開かずにサクッと登録するバッチファイル(コマンド)の例です。
reg add HKLM\Software\Wow6432Node\Citrix\Dazzle /v EnablePreLaunch /t REG_SZ /d true /f reg add HKLM\Software\Wow6432Node\Citrix\ICA Client\Prelaunch /v UserOverride /t REG_SZ /d 1 /f reg add HKLM\Software\Wow6432Node\Citrix\ICA Client\Prelaunch /v State /t REG_SZ /d 1 /f pause