Windows11のアップグレードをブロックして自動インストールを防ぐ方法とレジストリ

目次

Windows11へのアップグレードの準備ができました

Windows Updateの画面に以下のようなメッセージが表示されました。

Windows Updateの画面に以下のようなメッセージが表示されました-しかも無料です!

Windows11へのアップグレードの準備ができました-しかも無料です!

Windows11にアップグレードしたいところなんですが、そのパソコンは業務用でした。もし、アップグレード後に起動できなくなるような事態になると困るので、今回はアップグレードを見送ることにしました。

現在のWindowsのバージョンは Windows10 Pro 21H2 です。

アップグレードをブロックする方法

Windows11を自動的にインストールおよびアップグレードさせないようにする方法がいくつかあったのでメモ。

GUIでブロック

「今はWindows10の使用を継続します」をクリック。

今はWindows10の使用を継続します

後日、Windows10を起動してサインイン前に以下の『お使いのデバイスにはWindows11をお勧めします』という画面が出ましたが、こちらも『アップグレードを拒否する』をクリックして止めました。

お使いのデバイスにはWindows11をお勧めします

グループポリシーでブロック

Windows Updateで取得するOSとバージョンを固定する方法です。これを行えば、Windows10 の指定したバージョンの更新ファイルしかダウンロードしなくなります。Windows11のアップグレードを阻止する目的以外に、Windows10の中でもバージョンを固定したいときにも使えます。

『ローカルグループポリシーエディター(gpedit.msc)』を開き、以下を展開します。

  • [ローカルコンピューターポリシー] -[コンピューター構成]-[管理用テンプレート]-[ Windowsコンポーネント]-[Windows Update]-[Windows Update for Business]

[ローカルコンピューターポリシー] -[コンピューター構成]-[管理用テンプレート]-[ Windowsコンポーネント]-[Windows Update]-[Windows Update for Business]

この中の「ターゲット機能更新プログラムのバージョンを選択する」を開き、以下のように21H1または21H2と入力して[有効]にして閉じます。

Windows10 21H1以前のバージョンの場合は、Winodws 10と入力する『どのWindows製品のバージョンから機能更新プログラムを受け取りますか?』の欄が無く、『機能更新プログラムのターゲットバージョン』欄のみの場合があります。その場合は、そのバージョンに合わせて21H1とバージョンだけ指定します。

ターゲット機能更新プログラムのバージョンを選択する

「21H2」とかバージョンは固定せず、空白にしてOSだけを固定するなら「Windows 10」だけ入れておけばいいかもしれません。

レジストリでブロック

上記のグループポリシーをレジストリで設定することができます。『レジストリエディタ(regedit.exe)』を起動して、以下3つのレジストリを手動で登録するか、コマンドで登録します。このキーはデフォルトではこのキーは存在していません。

レジストリエディタ HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows\WindowsUpdate

キー HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows\WindowsUpdate
値の名前 ProductVersion
タイプ REG_SZ
値のデータ Windows 10
キー HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows\WindowsUpdate
値の名前 TargetReleaseVersion
タイプ REG_DWORD
値のデータ 1(有効)
キー HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows\WindowsUpdate
値の名前 TargetReleaseVersionInfo
タイプ REG_SZ
値のデータ 21H2

コマンド(バッチファイル)

登録するとき
@echo off
reg add HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows\WindowsUpdate /v ProductVersion /t REG_SZ /d "Windows 10" /f
reg add HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows\WindowsUpdate /v TargetReleaseVersion /t REG_DWORD /d 1 /f
reg add HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows\WindowsUpdate /v ProductVersion /t REG_SZ /d 21H2 /f
pause
削除するとき
@echo off
reg delete HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows\WindowsUpdate /f
pause

 

改めてWindows11にアップグレードをしたくなったら

グループポリシーやレジストリの設定を元に戻して、Windows Updateの画面の以下の部分の「インストールの準備が完了したかどうかを確認する」をクリックすればアップグレードに関する表示が出ます。

インストールの準備が完了したかどうかを確認する

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