不良セクタだらけで認識しない外付けHDDを復旧させデータ救出!

目次

認識不能で読み込みできなかった外付けハードディスク。『HDD Regenerator』で不良セクタを修復し、認識&読み込みできる状態まで復旧でき、データの救出に成功。そのときの状況と復旧までの手順をメモ。

壊れた外付けHDDの修理依頼を受ける

子供の動画が入っているんです!

知り合いから『外付けハードディスクが読み込めなくなった』と相談を受けました。

随分前に購入したバッファロー製で1TBのUSB外付けHDD。現物を預かりPCに接続したところ、外付けHDDの電源ランプは点灯していて、HDDが回転しているような音もしているのですが、Windowsのエクスプローラーにドライブが1時間くらい待っても表示されない状況でした。

このハードディスクにはお子さんの写真や動画が入っているようで、なんとかして欲しいとのことでした。これを失うとバックアップもないらしく、とりあえず頑張ってみることにしました。今後はGoogleフォトAmazonフォトなどに自動バックアップすることも勧めておきました。

HDDを取り出して接続してみたけどドライブが開けない

とりあえず、外付けHDDのボディーを分解し、中のハードディスクを取り出し、SATA-USB変換ケーブルでPCとつないでみました。

約3分くらい待っていると、エクスプローラーにドライブは表示されたのですが、ダブルクリックしてもずっと読込中のまえあ『応答なし』になってしまいました。

『これは重症だな、直らんかも...』と思いました。不良セクタが発生している予感はしていたのですが、軽ければ読み込みに遅延が起こっても中身が見えたりするのですが、中身が全く読めない状況だったので、復旧できないほど壊れているかもというのが頭をよぎりました。

CrystalDiskInfoで健康状態は黄色信号

とりあえず、ハードディスクの健康状態を確認するために CrystalDiskInfo で診断しました。予想通り不良セクターが発生していました。最悪は赤信号の『異常』判定なのですが、黄色信号の『注意』でした。

  • 代替処理済のセクタ数
  • 代替処理保留中のセクタ数
  • 修復不能セクタ数

の数値を見る限りかなり重症に近いレベルですが、これならまだ『HDD Regeneratorで直るかも?!』と思いました。今までの経験上、『HDD Regenerator』を使えばかなりの確率で不良セクタを修復できたので、今回も [Nomal Scan] → [Scan and repaire] をいつものように試してみました。

スタート開始からいきなりBad Sectorを表す赤いBの文字が表示されました。これが修復(リペア)のRepairを意味する青いRの文字に変わりました。これは順調な証で『これなら復活できるかも?!』と期待しました。

結局、不良セクターが多すぎて、修復完了まで丸一日かかりました。修復できなかった不良セクターが1個あり、トータル1368個の不良セクターが修復できました。

ドライブを開くことに成功!

HDD Regeneratorの修復が終わり、改めてWindowsエクスプローラーを開いてドライブをダブルクリックすると、サクッとフォルダやファイルが表示されました。

一見直ったようにみえますが、寿命に限りなく近いHDDなので、壊れるのは時間の問題であることに変わりはありません。よって新しいハードディスクのコピーして元のボディーに戻すことが必要です。

外付けHDDのケースを交換

なんと!外付けHDDのケース自体も壊れていた

とりあえず、修復いしたHDDを仮にバッファローのケースに戻し、電源を入れパソコンとUSBで接続しました。ところが、修復前と同様にWindowsエクスプローラーを開いてもドライブが表示されません。

『ん?なんで?』

違うHDDに入れ替えてみてもケース経由だとドライブが表示されませんでした。SATA-USB変換ケーブルだと正常にドライブが表示されます。

ケースの内部パーツも壊れていました。HDDは瀕死、ケースは脳死状態というわけで、外付けHDDのケースを購入してもらうことにしました。

今回買ったケース

なるべく安くて安心できる物を探したところ、『玄人志向 USB3.0 ハードディスクケース(3.5インチHDD対応)GW3.5AA-SUP3/MB』を見つけ、これを依頼者に購入してもらいました。

商品が届いて余っていた予備の1TB HDDを取り付けてみました。今回のこれは当たりでした。

  • 組み立てが簡単(ネジ6本留めるだけ)
  • 電源連動機能あり
  • USB 3.0対応で2000円台!

色違いやUSB3.1、USB3.2対応もありましたが、HDDの転送速度がそこまで速くないので今回は安さ重視でUSB3.0対応の物にしました。以下は比較した製品。

組み立ての様子

↓主要パーツはこ二つ、ケースとマウンターで構造はとてもシンプル。

↓ハードディスクをSATAコネクターに差し込み、マウンターとの固定は付属品のネジを2本で留めるだけ。

↓ハードディスクとマウンターをケースに差し込みます。

↓ケース側面の2か所を付属品のビスで中のHDDを固定します。

↓ケース背面の2か所を付属品のネジでマウンターが外れないように固定し組み立て完了!

直った!完全復活!

組み立てが終わり、PCと接続してWindowsエクスプローラーを開くとバッチリ認識されていました。そのまま壊れかけのハードディスクからRobocopyでミラーコピーして作業完了しました。依頼者も喜んでくれ、私も期待に応えることができてよかったです。

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