2019年10月 第2回目 Windows Update 月例ロールアップの一覧とダウンロードリンク(Windows10/8.1/7)
目次
2019年10月分の第2回目として配信された現在最新の累積更新プログラムおよびマンスリー品質ロールアッププログラム(Windows10/Windows8.1/Windows7用)の一覧とダウンロードリンクをメモ。
今回の更新プログラムによる主な改善と修正内容
通常であればWindowsアップデートの月例ロールアッププログラムは米国日付の毎月第2火曜日(日本日付では毎週第2水曜日)に月に1度配信されますが、2019年10月分に限ってはイレギュラーで2回配信されました。今回はその2回目の配信です。
今月1回目の前回分は2019年9月分の不具合を解消するためにイレギュラーな日程で先行配信したにも関わらず不具合を出しまくりました。その不具合の内容は下の方に書いています。修正の修正をするため今月2回目の更新プログラムが、いつもの日程通り2019年10月8日(米国日付)に前回分を置き換える形で配信されました。またサービススタック更新プログラムプログラム(SSU)の最新版も配信されています。よって今月に関しては前回分のインストールは完全に無視して今回分をインストールしたほうが良いです。
今回の更新プログラムで主に修正される内容は以下となります。
- 印刷ジョブの処理にWindows JavaScriptエンジン(jscript.dll)を使用するアプリケーションおよびプリンタードライバーの問題に対処します。(※Windows全バージョンで共通)
- 拡張マスターシークレット(EMS)RFC 7627をサポートしないクライアントまたはサーバーコンピューターで接続遅延とCPU使用率が増加する可能性があるセキュリティ情報CVE-2019-1318の問題に対処します。この問題は、特にサーバー上で、EMSをサポートしていないデバイスから完全なトランスポート層セキュリティ(TLS)ハンドシェイクを実行しているときに発生します。EMSサポートは、2015年暦年以降、サポートされているすべてのバージョンのWindowsで利用可能であり、2019年10月8日以降の月次更新プログラムのインストールによって段階的に実施されています。(※Windows10の各バージョンで共通)
- Windows Shell、Internet Explorer、Microsoft Edge、Windows App Platform and Frameworks、Windows Cryptography、Windows Authentication、Windows Storage and Filesystems、Windows Kernel、Microsoft Scripting Engine、およびWindows Serverのセキュリティ更新プログラム。(※Windows10の各バージョンで共通)
今月1回目(前回分)の更新プログラムが引き起こした主な不具合
前回2019年10月03日(米国日付)に先行配信された更新プログラムで以下の不具合が多数報告されており、私の周囲でも実際に確認できました。世界的にかなり広範囲で影響があったと思われます。
- リコー(Ricoh)及びHP製のプリンターで印刷できない。Windows上でテストプリントはできるが、Office製品や一部のアプリケーションで印刷を実行するとエラーが表示される。または、エラーは出さずプリンターが一瞬反応する動きを見せるものの、まるで印刷を実行していなかったかのようにジョブが消失し印刷が行われない端末もあった。中にはすべてにおいて印刷ができない端末もあり。←今回の更新プログラムで解決
- Windwos上にリコー製の複合機やレーザープリンターが複数登録のあった端末で、一部のレーザープリンターがWindows上の登録から消えた。
- その他、NASやライセンス認証の不具合。特にNASは共有フォルダのアクセス権に不具合が出ました。通常、アクセス権で制限されているはずの共有フォルダを開こうとすると制限がかからずドフリーで誰でも開ける状況になっていた。
これらの不具合が今回の更新プログラムで改善されるかもしれません。
※2019/10/10追記
リコー製プリンターで印刷できない問題は今回の更新プログラムで解決できました。
一部の端末で更新プログラムをインストールすると、スタートメニューが表示できなくなる症状が出ました。この端末に関しては印刷ができない問題も解決できませんでした。
更新プログラムを削除すればスタートメニューは復活するのですが、印刷の問題は解決しませんでした。この端末はWindows10 v1803からv1903に自動でアップグレードされた直後のものでした。この端末のみクリーンインストールするしか解決がなさそうです。
(↑これは今回の更新プログラムとは別問題でこちらのページの方法で解決できました。2019/10/13追記)
Windows 10 Version 1903(May 2019 Update / OSビルド 18362)用
2019-10 Windows 10 Version 1903 の累積更新プログラム (KB4517389)
この更新プログラムは事前にインストールが必要なサービススタックプログラム(SSU)があります。
KB番号 | 更新プログラム名 | Windows Updateカタログ | 64bit用 | 32bit用 |
KB4517389 | 2019-10 Windows 10 Version 1903 の累積更新プログラム | 検索結果 | ダウンロード | ダウンロード |
KB4521863 | 2019-10 Windows 10 Version 1903 用のサービス スタック更新プログラム | 検索結果 | ダウンロード | ダウンロード |
Windows 10 Version 1809(October 2018 Update / OSビルド 17763)用
2019-10 Windows 10 Version 1809 の累積更新プログラム (KB4519338)
この更新プログラムは事前にインストールが必要なサービススタックプログラム(SSU)があります。
KB番号 | 更新プログラム名 | Windows Updateカタログ | 64bit用 | 32bit用 |
KB4519338 | 2019-10 Windows 10 Version 1809 の累積更新プログラム | 検索結果 | ダウンロード | ダウンロード |
KB4521862 | 2019-10 Windows 10 Version 1809 用のサービス スタック更新プログラム | 検索結果 | ダウンロード | ダウンロード |
Windows 10 Version 1803(April 2018 Update / OSビルド 17134)用
2019-10 Windows 10 Version 1803 の累積更新プログラム (KB4520008)
この更新プログラムは事前にインストールが必要なサービススタックプログラム(SSU)があります。
KB番号 | 更新プログラム名 | Windows Updateカタログ | 64bit用 | 32bit用 |
KB4520008 | 2019-10 Windows 10 Version 1803 の累積更新プログラム | 検索結果 | ダウンロード | ダウンロード |
KB4521861 | 2019-10 Windows 10 Version 1803 用のサービス スタック更新プログラム | 検索結果 | ダウンロード | ダウンロード |
Windows 10 Version 1709(Fall Creators Update / OSビルド 16299)用
2019-10 Windows 10 Version 1709 の累積更新プログラム (KB4520004)
この更新プログラムは事前にインストールが必要なサービススタックプログラム(SSU)があります。
KB番号 | 更新プログラム名 | Windows Updateカタログ | 64bit用 | 32bit用 |
KB4520004 | 2019-10 Windows 10 Version 1709 の累積更新プログラム | 検索結果 | ダウンロード | ダウンロード |
KB4521860 | 2019-10 Windows 10 Version 1709 用のサービス スタック更新プログラム | 検索結果 | ダウンロード | ダウンロード |
Windows 10 Version 1703(Creators Update / OSビルド 15063)用
2019-10 Windows 10 Version 1703 の累積更新プログラム (KB4520010)
この更新プログラムは事前にインストールが必要なサービススタックプログラム(SSU)があります。
KB番号 | 更新プログラム名 | Windows Updateカタログ | 64bit用 | 32bit用 |
KB4520010 | 2019-10 Windows 10 Version 1703 の累積更新プログラム | 検索結果 | ダウンロード | ダウンロード |
KB4521859 | 2019-10 Windows 10 Version 1703 用のサービス スタック更新プログラム | 検索結果 | ダウンロード | ダウンロード |
Windows 10 Version 1607(Anniversary Update / OSビルド 14393)用
2019-10 Windows 10 Version 1607 の累積更新プログラム (KB4519998)
この更新プログラムは事前にインストールが必要なサービススタックプログラム(SSU)があります。
KB番号 | 更新プログラム名 | Windows Updateカタログ | 64bit用 | 32bit用 |
KB4519998 | 2019-10 Windows 10 Version 1607 の累積更新プログラム | 検索結果 | ダウンロード | ダウンロード |
KB4521858 | 2019-10 Windows 10 Version 1607 用のサービス スタック更新プログラム | 検索結果 | ダウンロード | ダウンロード |
Windows 8.1用
2019-10 Windows 8.1 向けセキュリティ マンスリー品質ロールアップ (KB4520005)
この更新プログラムは事前にインストールが必要なサービススタックプログラム(SSU)があります。
KB番号 | 更新プログラム名 | Windows Updateカタログ | 64bit用 | 32bit用 |
KB4520005 | 2019-10 Windows 8.1 向けセキュリティ マンスリー品質ロールアップ | 検索結果 | ダウンロード | ダウンロード |
KB4521864 | 2019-10 Windows 8.1 サービス スタック更新プログラム | 検索結果 | ダウンロード | ダウンロード |
Windows 7 SP1用
2019-10 Windows 7 向けセキュリティ マンスリー品質ロールアップ (KB4519976)
この更新プログラムは事前にインストールが必要なサービススタックプログラム(SSU)があります。
KB番号 | 更新プログラム名 | Windows Updateカタログ | 64bit用 | 32bit用 |
KB4519976 | 2019-10 Windows 7 向けセキュリティ マンスリー品質ロールアップ | 検索結果 | ダウンロード | ダウンロード |
KB4490628 | 2019-03 Windows 7 サービス スタック更新プログラム | 検索結果 | ダウンロード | ダウンロード |
KB4474419 | 2019-09 SHA-2 コード署名をサポートするための更新プログラム | 検索結果 | ダウンロード | ダウンロード |
KB4516655 | 2019-09 Windows 7 サービス スタック更新プログラム | 検索結果 | ダウンロード | ダウンロード |
Windows Update エージェント(Wuapi.dll)は更新なし(Windows7)
Windowsアップデートの更新の確認が遅い、または終わらないときは最新のWindows Update Clientを入れると解消できる場合があります。最近の月例パッチには必ず現時点で最新のWindows Update Client(wuapi.dll)が含まれていますが、今回は前バージョンの2019年6月の月例ロールアップ(KB4503292)に含まれていた7.6.7601.24436から更新されていませんでした。
ファイル名 | Wuapi.dll |
バージョン | 7.6.7601.24436 |
更新日 | 2019年4月9日 |
ちなみに、このバージョンのWindows Update エージェント(wuapi.dll)だけをアップデートする単体のプログラムは配信されていないみたいなので、ロールアップは入れたくないけど、最新のWindows Update エージェント(wuapi.dll)だけを入れたいというのはできません。
インストール用バッチファイルの参考
Windows10 v1903 64bit用 の KB4517389 をダウンロードからサイレントインストールまで行うバッチファイルの参考です。
Windows Updateの自動更新や手動による更新ファイルのインストールが失敗するときにお試しください。
@echo off :: ダウンロードリンク set DownloadURL=http://download.windowsupdate.com/d/msdownload/update/software/secu/2019/10/windows10.0-kb4517389-x64_6292f6cb3cdf039f01410b509f8addcec8a89450.msu :: ファイル保存名(拡張子無し) set KbFileName=windows10.0-kb4517389-x64 :: 作業用フォルダパス set TEMP=c:\InstallKB :: 作業用フォルダ作成 md "%TEMP%" :: 作業用フォルダを開く explorer "%TEMP%" :: 更新プログラムをダウンロード bitsadmin.exe /transfer KbFileGet %DownloadURL% "%TEMP%\%KbFileName%.msu" :: MSUファイルを作業用フォルダに解凍 expand /f:* "%TEMP%\%KbFileName%.msu" "%TEMP%" :: インストール pkgmgr.exe /n:"%TEMP%\%KbFileName%.xml" /quiet /norestart :: Dism.exeでインストールする場合 :: dism /online /add-package /PackagePath:"%TEMP%\%KbFileName%.cab" /NoRestart pause :: 作業用フォルダを削除 rd /s /q "%TEMP%" exit
更新後に不具合が起きたらコマンドで削除
最近のロールアッププログラムはやたら不具合が多いので、特にWindows7のPCで、更新後に再起動を繰り返したり、更新したのにゾンビ化して起動のたびに同じパッチの更新を求められることがあります。そのときはPCをセーフモードで起動し、コマンドプロンプトから以下のコマンドを実行してアンインストールしてください。
wusa /uninstall /kb:4517389 /quiet /norestart
その他のWindowsとWindows ServerやOfficeのアップデートを探すページ
以下のページにWindowsおよびWindows Serverのバージョン別に更新プログラムがまとめられています。
Windows Updateの自動更新が失敗するとき
Windows Updateの更新ファイルを手動でインストールしたり、いろいろやってみても自動更新が失敗するときはWindows Updateコンポーネントをリセットしてみてください。直る可能性が高いです。リセットする方法は以下にまとめていますので、ご参照ください。
最新のWindows Update関連の投稿について
このページは投稿時点のものです。たまに見逃すことはありますが、最新の月例ロールアッププログラムやWindows Upadate Clientを見つけては投稿していますので、この情報が古いと思うときは以下のリンクから新しい情報があるか見てください。
その他参考ページ