無料で使えるWebDAVクライアントソフト「CarotDAV」。日本製でシンプルで安定してて便利に使っています。使っていて、ここは今後のために控えていたほうがいいなと思ったことをメモ。
接続に関する設定
Xserverドライブはタイムアウトを30秒以上に?
レンタルサーバーで有名なエックスサーバー が提供しているXserverドライブ に接続する際、たまたまだとは思いますが、デフォルトの10秒では接続に失敗することがありました。10秒の設定でも正常に接続できることもありますが、その場合は30秒以上にするのがベストです。20秒では失敗することがあります。
WebClientサービスの開始自動にする
CarotDAVからWebDAVで接続したリモートのフォルダが開けずエラーになるときは、Windowsサービス「WebClient」が開始されていない可能性があります。このサービスの開始が手動になっている場合は、自動に変更しておきましょう。
WebClientのサービスを再起動するコマンド
コマンドやバッチファイルでサービスの再起動(停止&開始)は以下のコマンドで実行できます。
net stop webclient net start webclient
DAV Serverに関する設定
ファイルサイズは4GBに
[Tool]-[Setting]-[DAV Server]-[Max File Size]の値を変更
初期設定は50MBになっているところを、4GB(4,294,967,295)に変更。
タスクスケジューラで自動起動する際の注意点
DAV Server使用時に起動でエラーが出るとき
Windowsサインイン時に自動起動させる際、CarotDAVが起動する前にエクスプローラー開くと、CarotDAV起動時にエラー画面が出ます。これはWindowsサービス「WebClient」が開始されていないと起こります。
これが出ると、[DAV Server]で設定した「ネットワークドライブ」がマウントされなかったり、「ネットワークの場所の追加」したのアイコンをクリックしてもWebDAVフォルダがエラーで開けなくなります。うっかりエクスプローラーを開いてしまい、CarotDAVが起動する前に閉じてもダメです。
よって、DAV Serverの機能を使用するは、WebClientサービスが開始されるまで、CarotDAVの起動を遅らせるか、エラーが出ても、WebClientサービスが開始されれば使えるようになります。
バッチファイルを使って最小化起動したいとき
アプリ側でWindows起動時に自動起動させる設定がないので、タスクスケジューラーからバッチファイルで起動させることにしました。以下がそのソース。CarotDavStart.bat
@echo off taskkill /f /im "CarotDAV.exe" start /min /b "" "C:\Program Files (x86)\Rei Software\CarotDAV\CarotDAV.exe" exit
タスクトレイに常駐させたいとき
CarotDAVには起動時にタスクトレイに常駐させる機能が今日現在でありません。そこで、NaiNai(ないない)というフリーソフトを使用すれば可能となります。このソフトは指定したアプリケーションが最小化されたときに、タスクトレイに格納されます。Windows10 proで動作確認済みです。
また、NaiNai(ないない)自体が自動起動でタスクトレイに常駐してくれ、現在起動中のアプリを選択するだけで、簡単にタスクトレイに常駐化させる設定ができ、扱いがとても簡単です。タスクトレイの入ったCarotDAVのアイコンをクリックすれば、ウィンドウがデスクトップに表示されるので、操作感も良いです。
同様のツールでTaskTrayPlusというフリーソフトも見つけましたが、こちらはページのエラーでダウンロードできませんでした。
NaiNaiとCarotDAVを自動実行させるスクリプト
Windowsを起動時に、CarotDAVをタスクトレイに常駐化させた状態で起動したい場合、現時点ではその設定がCarotDAVにはありませんので、スクリプトで対応するしかありません。
以下のソースはVBスクリプト(VBS)で、タスクスケジューラ、またはスタートアップでNaiNaiとCarotDAVを起動し、CarotDAVをショートカッキーで最小化させると、NaiNaiがCarotDAVをタスクトレイに格納してくれる動作をします。メモ帳などで、CarotDavStart.vbsなど適当に名前を付けて保存してご利用ください。Windows10 Pro x64環境でうまく動作しています。
Option Explicit '名前付き引数の定義 Const vbHide = 0 Const vbNormalFocus = 1 Const vbMinimizedFocus = 2 Const vbMaximizedFocus = 3 Const vbNormalNoFocus = 4 Const vbMinimizedNoFocus = 6 Const vbMinimized = 7 'WshShellオブジェクトの作成 Dim objWshShell Set objWshShell = CreateObject("WScript.Shell") 'アプリケーションの起動 objWshShell.Run "C:\Tools\NaiNai\Nainai.exe", 0, False objWshShell.Run """C:\Program Files (x86)\Rei Software\CarotDAV\CarotDAV.exe""", vbMinimized, False WScript.Sleep 10000 objWshShell.AppActivate "CarotDAV" 'ウィンドウアクティブ化 WScript.Sleep 1000 objWshShell.SendKeys "% " 'Alt+Spaceキー押下 objWshShell.SendKeys "n" 'Nキー押下 'WshShellオブジェクトの破棄 Set objWshShell = Nothing
注意点:NumLockのON/OFFが勝手に起こる
ただし、VBSのバグでNumLockのOFF/ONが動作の最後、勝手に起こりますが、デスクトップPCで特に支障がないので、放置していますが、勝手にONになると困る場合、対処するコードを追加しないといけないかもしれません。そういった参考のソースは、検索すると沢山ヒットします。
再起動/シャットダウン時にエラーが出るとき
CarotDAVをタスクトレイに常駐化させていると、再起動やシャットダウン時にエラーがでます。そんなときは以下のバッチをグループポリシー(gpedit.msc)でシャットダウン時に実行されるといいです。
taskkill /IM CarotDAV.exe
タスクスケジューラにはシャットダウン時に実行させるトリガーがないためです。グループポリシーに登録する方法は、以下のページが参考になります。