クリーンインストールなしでRAIDへ移行する方法:Windows VISTA/7/8
目次
クリーンインストールせずに現在使用中の環境そのままをRAIDボリュームにコピーしても、そのままでは起動中にブルースクリーンや画面が止まったまま動かなくなります。でも以下の方法で移行ができます。
手順
- レジストリエディタを開く 。
- HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Services\iaStorV\Start の値を3から0に変更する。
- OSの入ったドライブのバックアップを作成する。
- BIOS画面でAHCIからRAIDに変更する。
- RAID BIOSでRAIDボリュームを作成する。
- バックアップをRAIDボリュームに復元する。
これで普通どおり起動させれば、今までの環境をRAIDで起動できます。
RAIDからAHCIに戻すときはこの逆を行い、BIOSもAHCIにすればOKですが、RAID0からAHCIの場合は単体のディスクにRAIDモードのシステムを移行してからレジストリを変更する必要があります。
補足
レジストリは以下の値も0にした方がいいかもです。
- HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Services\Msahci
- HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Services\iaStor
- HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Services\iaStorV
レジストリの変更はマイクロソフトのFix itでも簡単にできます。
Start値について
Start値 | 種類 | ロードタイミング | ドライバ |
0x00 | ブート | OSローダー | 必要不可欠なドライバ |
0x01 | システム | Executiveローダー | ブート時にロードする必要があるドライバ |
0x02 | 自動 | サービスコントローラ | ブート最終ステップでサービス制御マネージャ(SCM)に自動でインストールされるドライバ |
0x03 | 手動 | 要求に応じて手動で開始 | システム起動後にSCMにより手動でインストールされるドライバ |