Microsoftは2021年6月25日にWindows10の後継にあたる最新OS「Windows 11」を発表しました。発売日は2021年10月5日で、同日に既存のWindows 10マシンに対するWindows 11への無償アップグレードが始まり、Windows 11搭載マシンも発売されるそうです。
ここでは、来るWindows11の発売に備え、Windows11プレビュー版を新規インストールするための方法をメモしています。Windows10からのアップデートにも使えます。
Windows11のインストールに必要な準備
Windows11をインストールするには以下の準備が必要です。
- PCの環境チェック
- ISOイメージのダウンロード
- インストールメディアを作成
Windows11のシステム要件
Windows 10からWindows 11へのアップデートは無償で行うことができます。ただし、アップデートするPCは以下のシステム要件を満たしている必要があります。
CPU(プロセッサ) | 1GHz、デュアルコア以上の64bitプロセッサ |
メモリ | 4 GB RAM |
ストレージ | 64 GB 以上の記憶装置 |
グラフィックス カード | DirectX 12 互換のグラフィックス / WDDM 2.x |
ディスプレイ | 9インチ以上、HD解像度 (720p) |
システム ファームウェア | UEFI、セキュア ブート対応 |
TPM | トラステッド プラットフォーム モジュール (TPM) バージョン 2.0 |
インターネット接続 | Windows 11 Home Edition のセットアップには Microsoft のアカウントとインターネット接続が必要です。 |
詳しいシステム要件
インストールできる環境かチェックする方法2つ
Windows11のTPM2.0対応のマザーボードや比較的新しめのCPUが必要です。その環境が揃っていないとイントールできないので、ISOファイルからインストールする前に、インストールが可能かどうか確認してください。
『PC正常性チェック』アプリ
マイクロソフト純正のチェックアプリです。
いろいろ不具合や要件が変動することもあって、投稿時点の現在は『準備中』で使用できない状況になっています。
2021/09/21時点からダウンロード再開されていました。
『PC正常性チェックアプリ』(WindowsPCHealthCheckSetup.msi)をダウンロードして、インストール&実行すると以下の画面が表示されます。
すると、結果が表示されます。ちなみに残念な結果...。
フリーソフトを使用する方法
これが一番簡単です。インストール不要で使えるフリーソフト『WhyNotWin11』。起動するだけで自動的に調査が始まり、ハードウェアの互換性に関する結果が表示されます。
ダウンロードリンク
私の環境では残念ながらインストールできない状況でした。ショックです...。もう、随分と古いパソコンなので買い替え時か...。
Windows11のISOをダウンロードする方法
Windows Insider Programのページからダウンロード
以下のマイクロソフトのページより、Windows 11 Insider PreviewのISOファイルをダウンロードすることができます。MicrosoftアカウントでWindows Insider Programに参加することが必要となります。
(2022/01/06追記)この記事を投稿した現時点では、Windows11はまだ発売されていませんでしたが、現在では発売もされており、Insider Preview<版ではなく、通常のWinodws11もダウンロードできるようになっています。
画面中央辺りのプルダウンリストからエディションを選択。
[Confirm]ボタンをクリックすると言語選択画面に進みます。
[Confirm]ボタンをクリックするとダウンロードの画面に進みます。
[64-bit Download]ボタンが表示されるので、クリックするとダウンロードが始まります。
フリーソフトでダウンロードする方法
これが一番簡単です。インストール不要のフリーソフト『Microsoft Windows and Office ISO Download Tool』メニューに沿って操作するだけで、Microsoftから直接ダウンロードできます。
Insider Previewをダウンロードするためには、マイクロソフトアカウントでサインインが必要です。サインインしないとダウンロードエラーになりまます。
使用方法の参考記事
ISOイメージからインストールメディアを作成する方法
ISOイメージをダウンロードしたら、インストールメディアを作成します。DVD-Rか、USBメモリを使用するかなどありますが、USBメモリを使ってインストールメディアを作成する方法が一番簡単かと思います。
フリーソフト『Rufus』(ルーファス)を使う
これを使えば簡単にブータブルメディアが作成できます。インストールも不要で、USBメモリの選択とISOファイルを選択してスタートするだけです。
使用例
ダウンロードしたWindows11 Insider PreviewのISOファイルを選択して、インストール用のブータブルUSBメモリを作成するときの例です。[選択]ボタンを押してISOファイルを指定します。
Winodws10/8.1/7であれば、Rufusから直接ISOをダウンロードして、そのままブータブルUSBを作成することも可能です。
(2022/01/06追記)ver.3.17ではWindows11のISOファイルのダウンロードとインストール用USBメモリの作成ができるようになっていました。
使い方についての関連ページ
Windows11プレビュー版をインストールしてみた
作成したブータブルUSBメモリで仮想PCを起動したみたところ、インストール画面が表示されました。画面の指示に従ってインストール作業を進めてみたところ、インストールできました。
プレビュー版だからかもしれませんが、システム要件に適合していない仮想PCなのにインストールできました。
以上。