Windows7/8.1からWindows10 LTSB/LTSCへアプリケーションを引き継ぐアップグレードはできないらしい

Windows7のサポート終了が差し迫っている今

2020年1月14日で延長サポートが終わってしまうWindows7。今になってようやく上司の重い腰が上がり、大量にある社内のPCをWindows10へのリプレースに取りかかったものの、期限に間に合うかどうか焦っているシステム担当者やSEの方が多いのではないでしょうか?

そこでちょっと気になっている残念なことをメモ。

Windows7/8.1の環境をそのまま引き継ぐアップグレードはできないのか?

この際だからアップグレードついでに「Windows10 LTSBまたはLTSCをクリーンインストールして、業務で使用するアプリケーションも一からセットアップしよう」なんて思いながら、一台ずつ丁寧に仕上げていたら1台当たりにかかる時間が思ったよりも長く、こんなに大量にあるPCを「1台ずつクリーンインストールしていたら埒が明かない」という状況になってきました。

このままでは年内や期限内に全てのPCを入れ替えるなんて絶対無理。

そこで、現在の個人設定やインストールされているアプリケーション、電子証明書をそのまま引き継いだアップグレードをしちゃえば間に合うかも?と Windows7 Professional 32bit のPCで Windows 10 LTSB 2016 32bit64bit の両方のセットアップを実行してみました。

結果、ダメでした。

Windows 10 2016 LTSB / 2019 LTSC はダメみたい

OSのbitが異なったり、引き継ぐ相手のOSグレードによってはダメみたいです。Windows 7 Professional から Windows 10 Pro/Enterprise などの半期チャネルバージョン同士なら引継ぎアップグレードができるようですが、特に企業で使用される長期サービスチャネルバージョンのLTSB 2016 / LTSC 2019 へのアップグレードでは、個人設定の引継ぎはできてもアプリケーションの引継ぎはできないようです。

参考ページ

Link

https://docs.microsoft.com/ja-jp/windows/deployment/upgrade/windows-10-upgrade-paths

上記の参考ページには

Windows 7、Windows 8.1、または windows 10 の半期チャネルから Windows 10 LTSC へのインプレースアップグレードはサポートされていません。

とありました。

異なるエディションへのアップグレードはご注意を!

よって、異なるバージョンやグレードへアプリケーションごと引き継ぐアップグレードをお考えの際は、簡単にアップグレードしようと思ってもできないので注意してください。期限間近でこれがわかると心が折れてしまいますので...。

ちなみに「個人用ファイルのみを引き継ぐ」でアップグレードしたらどうなるか?

試しに「個人用ファイルのみを引き継ぐ」で Windows7 Professional 32bit から Windows 10 Enterprise 2016 LTSB 32bit にアップグレードしてみました。すると以下の範囲である程度引き継ぐことができました。

この程度も楽にアップグレードできれば良い状況であればやってみてはいかかでしょうか?特に大したアプリはないけど、電子証明書が必要なサイトを使っている場合、面倒な電子証明書の再インストールの手間が省けていいかもしれません。

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