いまだに10年前のパソコンをしぶとく使っていますが、レスポンスに不満があり、以下の環境でSSD×2台を使用したRAID0に移行して爆速化しようと試みました。
OS | Windows XP Professional SP3 |
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CPU | Intel(R) Pentium(R) 4 CPU 3.20GHz |
M/B | ASUSTeK P4P800(ICH5R) |
SSD | Intel SSD 320 80GB × 2台 |
しかし、RAID0のSSDに現在の環境のバックアップを復元して起動させたところ、XPのロゴが表示されるものの起動中にブルースクリーン(汗)。表示されたメッセージの内容は英語でよくわからないのですが、何となくわかったのは「ドライバーが無い」とか「ストレージにアクセスできない」とかでエラー。
元の環境でICH5Rのドライバー(インテル® マトリクス・ストレージ・マネージャー5.5「iata55_cd.exe」)を予めインストールしておけばいいと思いましたが、インテルのホームページからダウンロードして、インストールしようとしたら「対応していないチップセットだからインストールできない」というエラーでインストールできず...。
RAID0のSSDにクリーンインストールも試みましたがインストールの途中でブルースクリーン...。
いろいろ調べた結果
XPの場合、OSインストールの際に途中でF6を押し、フロッピーディスクから、RAIDコントローラーのドライバーを読み込ませてやらないと、RAID環境にインストールはできないとのこと。
ところが、フロッピーを持っていないため、XPをインストールする際にドライバーを読み込ませる手段がありません...。
しかし、解決方法がありました。
「nLite」というフリーソフトを使えば、予めドライバーを組み込んだXPのインストールディスクを作成できます。
※Vista/7はOSがRAIDコントローラーのドライバーを持っているため、クリーンインストールの際、別途ドライバーを用意する必要がなく、レジストリの値を変更することで、再インストールなしで、RAID環境に移行できるようです。
ドライバー組込みインストールディスクの作成方法
nLiteで以下の事を行います。
- XPのインストールCDの内容をハードディスクにコピーさせる。
- 組み込みたいRAIDコントローラーのドライバを指定する。
- 統合させたISOイメージを作成し、ライティングソフトでCD-R/DVD-Rに焼けば完成
読み込ませたいドライバーは、INFファイルを指定するとハードウェアの一覧が表示されるので、一部か全てを選択すれば組み込めます。
※ダウンロードしたドライバーファイル内にINFファイルがなく、CABファイルがある場合は、CABファイルを解凍するとINFファイルが出てきます。
F6ディスクの作成専用のドライバーファイルの場合は、INFファイルを一旦フロッピーに展開しないと取り出せないことがありますが、その場合は「Virtual Floppy Drive」という仮想フロッピーディスクドライブにF6ドライバーのディスクを作成し、仮想FDD内に作成されたINFファイルをしていすればnLiteに読み込むことができます。
※ICH5RのF6フロッピーのドライバーファイルはインテル® マトリクス・ストレージ・マネージャー5.5のページの「f6flpy32.zip」をダウンロードする。
結果
BIOSでRAID0のディスクを作成し、上記で作成したディスクでXPをインストールしたところ、正常にインストール完了!インテル® マトリクス・ストレージ・マネージャー5.5も正常にインストールができました。
今までの単体のディスクに比べると速くなりました。(特に書き込み)
- HDD単体
- SSD単体
- RAID0(SSD×2台)
しかし、ランダムライトは随分向上しましたが、SATA2(3Gbps)のSSDを使用しても、マザーボードの仕様がSATA(1.5Gbps)なので、シーケンシャルリードは思ったほど速くはなりませんでした。予測はシーケンシャルリードで240~280MB/secくらいは出ると思っていたのですが、実際は180MB/sec程度だったので残念です。SATA2(3Gbps)仕様のマザーボードだったらSSD単体で250MB/secくらいでるので、コストをかけてRAID0を組む必要はなかったかもしれません。
まだまだパソコン本体を買い替える必要はないのですが、このパソコンの延命処置に使ったパーツ代を考えると、買い替えたほうが安かったかもしれません...。