リッチなUIのPHP製のWEBメーラー「RainLoop Webmail」をレンタルサーバーに入れてみた

目次

パソコン、スマホ、タブレットなど、どの端末からでもメールを確認できるWEBメーラー。いろいろありますが、やっとレンタルサーバーで使える理想の物を見つけましたRainLoop Webmail

自前のLinuxサーバーに入れてみたというようなブログはたくんさんヒットしたのですが、レンタルサーバーに入れてみた記事は見当たらず、入れてみたらどうなるのかな~と、現在使用しているバリューサーバー(ValueServer)でも使えたのでメモ。

  • PHP製で無料
  • レンタルサーバーでも動く
  • 設定・設置が簡単
  • DBはSQLiteで設定不要(MySQL、PostgreSQLも使える)
  • 日本語対応
  • リッチなユーザーインターフェース
  • デザインがよくテーマも変更できる
  • スマホやタブレット用のレイアウトあり
  • メールアドレスの切り替えが簡単

パソコンの画面

スマホの画面

デモサイト

こちら↓のデモサイトでデザインの確認と試用ができます。

設置してみる

設置はとても簡単です。ダウンロードしたファイルをアップロードするだけです。データベースはSQLiteがデフォルトで特に設定するものはなく、CMSみたいにデータベースの設定やConfigファイルを事前に準備する作業はありませんでした。

ダウンロード

Downloadページから「Community edition」をダウンロードする。Standard editionというのもありますが、Community editionをダウンロードします。(今日現在のバージョンはv1.10.5.192)

解凍する

ダウンロードした「rainloop-community-latest.zip」を解凍します。

サーバーにアップロード

WEBサーバーにRainLoop用のフォルダをルートでもどこでもいいので、rainloopとかwebmailとか適当にフォルダを作成し、そこに解凍したフォルダの中にある以下の3つをアップロードします。

  • data
  • rainloop
  • index.php

パーミッションを設定

  • フォルダ:755
  • ファイル:644

以上で、設置は完了です。

ログインしてみる

この手の物は足りない物があったりして一発で表示されないことがあったりするのですが、あっさりログイン画面が表示されました。まずは管理画面で設定をします。

管理画面にログイン

http://www.example.com/webmail/?adminのようにアップロードしたindex.phpに対して?adminを付けてアクセス。

初期は以下のユーザーIDとパスワードでログインします。

  • 初期ユーザーID:admin
  • 初期パスワード:12345

?adminが無いと管理画面ではなく、見た目が同じのメーラーのログイン画面が表示されログインできません。

言語を日本語に変更

Englishをクリックして2つとも日本語に変更します。

  ↓

管理者のユーザー名とパスワードを変更

「変更」をクリックするか「セキュリティ」の画面で、新しい管理者のユーザー名とパスワードに変更します。変更すると初期の「admin」と「12345」では入れなくなります。

  ↓

メールサーバーの登録

画面左のメニューにある「ドメイン」をクリックして使用するメールのドメインとメールサーバーの情報を登録します。例えば、メールアドレスが[email protected]の場合、example.comを登録します。

  ↓

扱える受信サーバーPOPではなくIMAPのみです。ここはメールサーバーの登録でメールアドレスの設定ではありません。RainLoopにはメールアドレスの情報を設定するところは無いようです。

  ↓

必要な情報を入力して左下の「接続テスト」をクリックすると、正常に接続できた場合、ボタンと文字が緑色になります。そして「追加」を押して追加を完了します。

メールサーバーがIMAPに対応していればGmailやOutlook.comなどのメーラーとしても使えます。登録がデフォルトであるので、使用する場合はチェックをONにします。今回はexample.comだけチェックをONにします。

メールサーバーの設定を編集(変更・修正)する場合はドメイン名をクリックすると上記のメールサーバーの設定画面が表示されます。

  ↓

迷惑メールフィルタを使用する場合

自分で立てたLinuxサーバーのメールサーバーやレンタルサーバーのIMAPサーバーでmanagesieveの機能が有効になっていれば、SEIVEの迷惑メールフィルタの設定もできるようです。

ちなみにバリューサーバー(ValueServer)には入っておらず、設定を入力して「接続テスト」をクリックしたところ赤文字になってエラーになりました。ポートはほとんどの場合20004190のようですが、どちらを入力してもダメでした。

バリューサーバー(ValueServer)ではSpamAssassinでスパム判定し、procmailで迷惑メールを振り分けていてSEIVEは使用できないようです。

以上で、RainLoopの設置と設定は完了です。

ここで「あれ?メールアドレスの設定は?」と思うかもしれませんが、いくら探してもメールアカウントを指定するページはありません。でもメールBOXは開けるの心配ありません。

メールを開いてみる

ログイン

トップページ(http://www.example.com/webmail/)にアクセスし、メールサーバーに登録してあるアカウント名とパスワードでログインします。

メールサーバーによってはアカウント名はメールアドレスではなく、@マークより前の「a」のみだったりして異なる場合があります。

先ほども記載した通り、RainLoopではメールアカウントを設定するところはなく、ログイン画面のメールアカウントとパスワードを管理画面で設定したメールサーバーに送信してメールボックスを開きます。

別のアカウントに切り替え

同じドメインのメールが他にある場合、「アカウントの追加」で追加すると、a@example.comでログインしてb@example.com、c@example.comを右上のメニューから再ログインなしでメールボックスの表示を切り替えることができて便利です。

  ↓

テーマ

テーマはデフォルトでいろいろあって、どれも感じがいいです。メーラーと管理画面で異なるテーマを設定できるようです。

themeフォルダをいじればオリジナルのテーマに着せ替えることもできそうです。

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