Windowsのログオンユーザー(アカウント)の確認・作成・削除・有効・無効ができるコマンド

Administrator(管理者)を有効にしたい

Administratorが有効になっていないWindows 10 HOMEのパソコンがあるのですが、Proと違って簡単にAdministratorを有効にすることができませんでした。そこでコマンドからAdministratorのアカウントを有効にする方法があったのでメモ。

Net Userコマンドを使う

コマンドプロンプトからNet Userコマンドを実行すれば、アカウントの確認・作成・削除・有効・無効ができます。コマンドによっては管理者として実行されたコマンドプロンプトでないと実行できないコマンドがあります。

Administratorのアカウントを操作する場合の例

早速ですが、手っ取り早くAdministratorアカウントを有効・無効にしたい方向けに使えるコマンドを先に紹介します。一般的なNet Userコマンドの使用例は下の方に記載しています。

Administratorを有効にする

デフォルトでは無効になっているAdministratorを有効にしたい場合は以下のコマンドとなります。過去に一度もAdministratorを有効にしたことがなければ、恐らくパスワードは設定されていませんので、有効と同時にパスワードを設定することが可能です。仮にパスワードを123456とした場合は以下となります。

net user administrator 123456 /active:yes

パスワードを設定しないままにしておく場合は以下となります。

net user administrator /active:yes

パスワードの桁数や文字種に制限がある場合はパスワードなしのままで有効にすることができないかもしれません。

Administratorを無効にする

Administratorを元の無効状態にする場合は以下となります。

net user administrator /active:no

パスワードを削除して無効にしたいときは以下となります。

Administratorの状態を確認

Administratorのアカウントが有効になっているか無効になっているか知りたい場合は以下で確認できます。

net user administrator

Net Userコマンドの使用例

アカウントの確認(ローカルユーザー)

パソコンのローカルに登録されているユーザーの一覧を表示します。

net user
または
net users

アカウントの確認(ドメインユーザー)

Active Directoryに参加している場合。ドメインのユーザーアカウントの一覧を表示します。

net user /domain

アカウントの作成

例えば、user99という新しいユーザーを作成し、パスワードを123456と設定したい場合は以下のコマンドになります。パスワードを設定しない場合は省略して実行します。作成されたアカウントは一般ユーザー権限となります。

net user user99 123456 /add

質問形式でパスワードを設定したい場合は以下となります。設定したいパスワードを入力時に*で表示し、確認のため再度入力を求めわれます。

net user user99 * /add

ランダムなパスワードを設定したい場合は以下のコマンドとなります。この場合、設定されたパスワードが表示されます。

net user user99 123456 /add /random

パスワードの設定

パスワードなしでアカウントを作成した場合、後でパスワードを設定する場合は以下となります。

net user user99 123456

または

net user user99 *

パスワードの変更・削除

パスワードがわからなくなったアカウントのパスワードを新しいパスワードで再設定したいときに使えます。基本的にはパスワードの設定と同じコマンドになります。以下は123456だったパスワードを654321に変更します。

net user user99 654321

質問形式で新しいパスワードに変更する場合は以下となります。

net user user99 *

アカウント情報の設定(フルネーム)の追加

net user user99 /fullname:"山田 一郎"

アカウント情報の設定(コメント)の追加

net user user99 /comment:"2019年04月入社"

アカウントの削除

例えば、user99を削除したいときは以下のコマンドとなります。

net user user99 /delete

なお、ユーザープロファイルは自動で削除されないため、手動で削除する必要があります。

rmdir "C:\Users\"%UserName% /S /Q

アカウントを有効にする

net user user99 /active:yes

アカウントを無効にする

net user user99 /active:no

アカウントのロックアウトの解除

サインイン時に何度かパスワード入力をミスすると、一時的にアカウントロックされることがありますが、すぐにロックを解除したいときは以下のコマンドで解除できます。ドメイン環境の場合は/domainも付けてください。

net user user99 /active /domain

Set Userコマンド

現在のログオンユーザーを確認

現在自分がどのアカウントでサインインしているかを確認する場合はnet userではなくset userを実行。

set user

Net Accountsコマンド

パスワード要件ポリシーの確認

net accounts

Net Localgroupコマンド

管理者ユーザーに変更する

一般ユーザーであるuser99を管理者ユーザーに変更したいときは以下のコマンドとなります。

net localgroup administrators user99 /add

一般ユーザーに変更する

逆にuser99を一般ユーザーに変更したいときは以下のコマンドとなります。

net localgroup users user99 /add

補足として、ドメイングループの場合は/add /domainとします。ドメイン環境の場合はnet localgroupに加え、net groupを使うこともできます。

グループメンバーの確認

管理者グループのAdministrators所属しているアカウントを表示します。

グループメンバーから削除

deleteを使用してグループメンバーから削除することができます。

net localgroup administrators user99 /delete

参考ページ

Link

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https://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/0609/02/news014_2.html

Link

https://docs.microsoft.com/en-us/previous-versions/windows/it-pro/windows-server-2008-R2-and-2008/cc771865(v=ws.10)

パスワードがわからなくてログオン自体できないとき

このページのコマンドはWindowsに管理者としてログオンできていることが前提として使うコマンドですが、そもそも管理者パスワードがわからなくなって、Windowsにログオン(サインイン)できない場合は以下のページを参考にしてください。

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