Windows 10 April 2018 (1803) をPCからNASに接続できないときの解決方法をメモ。
社内の他のPCはNASに接続できているのに...
社内の Windows 10 のPCがWindows Updateにより、Fall Creators Update(1709)からApril 2018 Update(1803)にアップデートされた途端にログオン中にエラーが出るようになったため、クリーンインストールを行いました。クリーンインストールはApril 2018 Update(1803)のインストールメディアを使用しました。必要なドライバやアプリケーションをインストールし、設定は順調に行えていたのですが、最後の最後にNASにアクセスを拒否されるエラーに直面しました。
社内の他の Windows 7/8/8.1/10 のPCは接続できているのに、何故かクリーンインストールした Windows 10 April 2018 Update(1803) のPCだけがつながりません。資格情報やNASの管理画面でアクセス権を設定しなおしてもダメでした。
原因は 「SMB 1.0/CIFS クライアント」 の無効化
Windows 10 April 2018 Update(1803) をクリーンインストールすると、「SMB 1.0/CIFS クライアント」 がデフォルトで無効になっているようで、有効にしないと接続ができないみたいです。Windowsのファイル共有プロトコル の SMBは Server Message Block の略で、現在、SMBv2、SMBv3がある中、SMBv1は脆弱性があることから Windows 10 April 2018 Update(1803) から無効化することなったようで、それにより初期バージョンv1しか使えない古い製品のNASだった場合、接続できなくなるようです。
SMBv1 を有効にすれば接続できた
GUIで有効にする場合
[Windows システムツール]-[コントロールパネル]-[プログラムと機能]-[Windowsの機能の有効化または無効化] を開きます。
そして、「SMB 1.0/CIFSファイル共有のサポート」の + をクリックしてメニューを展開し、「SMB 1.0/CIFS クライアント」にチェックを入れて 「OK」 を押せば有効になります。
レジストリで設定したい場合
以下のページに 「SMB 1.0/CIFS クライアント」の有効/無効をレジストリで設定する方法がありました。
レジストリで有効にするコマンド例
reg add HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\LanmanServer\Parameters /v SMB1 /t REG_DWORD /d 1 /f
NASのファームをアップデートが必要かも
脆弱性があることからSMBv1は使わない方がいいので、NASのファームウェアをバージョンアップすることでSMBv2、SMBv3が使えるようになるのであれば、ファームウェアを更新し「SMB 1.0/CIFS クライアント」は無効にしたほうがいいかもしれません。
その他参考ページ