Javaのサイレントインストールとは
通常、Java Runtime Environment(JRE)をインストールするときはセットアップファイルをダブルクリックしてメニューに従いインストールをしますが、サイレントインストールはサイレントと言う名の通り、何もインストール画面を出さずに静かにインストールを行う方法で、コマンドプロンプトからコマンドで実行します。
なぜサイレントインストールする?
GUIでインストールするとIEの検索ツールバーとか余計なオプションやアプリケーションも一緒にインストールさせられることがあります。サイレントインストールを行えば、そういった余計なオプションのインストールを防ぐことができ、また画面操作なくフルオートでインストールする無人セットアップができます。ただし、サイレントインストールを開始すると、インストールが始まっているのか?インストールが完了しているのか?インストール状況が見えません。
コマンドの例
サイレントインストールのコマンド
例えば、Version 8 Update 101(JavaSetup8u101.exe)をCドライブにダウンロードしたとしたら、以下のようにファイルパスの後ろに" /s"と付けてコマンドプロンプトで打つだけでOK。
C:\JavaSetup8u101.exe /s
同時に古いバージョンのJREを削除するコマンド
バージョンの古いJREがすでにインストールされている場合、/s だけ付けてインストールした場合、古いバージョンを残しつつ、新しいバージョンが追加インストールされてしまうので、インストールと同時に古いバージョンを削除する場合はREMOVEOUTOFDATEJRES=1を付けます。
C:\JavaSetup8u101.exe /s REMOVEOUTOFDATEJRES=1
次回アップデート時に余計なツールバーやアプリをインストールさせないスイッチ
更にSPONSORS=0を加えると、新しいバージョンのJavaにアップデートする際、GUIでインストールしても余計なツールバーとかの案内が出てこなくすり設定を加えることができます。この設定はイントール後にコントロールパネルから行うこともできます。
SPONSORS=0を加えてインストールした場合、コントロールパネル内の「Javaのコントロールパネル」の[詳細]の一番下にある「Javaのインストールまたは更新時にスポンサーのオファーを表示しない」にチェックが入っているはずです。
C:\JavaSetup8u101.exe /s SPONSORS=0 REMOVEOUTOFDATEJRES=1
他にも使えるオプションの参考ページ
バッチファイルの例
ちなみに、何台もセットアップするときに楽になるバッチファイルはこれ。
これはJavaのインストーラーと同じ階層で使うことを前提にした例です。
@echo off echo. echo ========================================================= echo Java Runtime Environmentのサイレントインストールをします。 echo ========================================================= echo. pause rem ----- 環境変数 ----- set PARAMETER=JavaSetup8u101.exe rem ----- インストール ----- "%~dp0%PARAMETER%" /s SPONSORS=0 REMOVEOUTOFDATEJRES=1 rem ----- バージョンの確認ページを開く ----- start https://java.com/ja/download/installed8.jsp pause exit
テキストエディタに上記のコードを貼り付け、『Javaインストール.bat』とか名前を付けて保存し、右クリック「管理者として実行」します。
オフライン版のインストーラーを使用する場合も同じく、ファイルパスの後ろに" /s"を付けるだけです。
インストーラーのダウンロードページ
以下のページより最新版のインストーラーをダウンロードできます。オンライン版とオフライン版をダウンロードできます。
その他のインストール方法
構成ファイルを使用してインストールする方法もあります。