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YInMnブルー(インミンブルー)について

この色を知ったきっかけ

エレクトロニクス関連のコーポレートサイトを制作にあたり、ブルー系の希望もあり、どのブルーにしようかと悩んでいたところ、ネットでこの色に出会いました。新素材の開発過程で偶然見つかったという鮮やかなブルー。この物語が色選択の根拠にふさわしいということで、配色テーマのメインカラーにしました。

YInMnブルーとは

偶然の発見

YInMnブルー(インミンブルー)は以下のように電気系の研究から偶然発見されたそうです。

  • 無機青色顔料の一種で世界一青い色と呼ばれている
  • Y(イットリウム)、In(インジウム)、Mn(マンガン)からできているため、元素記号からYInMn(インミン)と命名された
  • 2009年 オレゴン州立大学のマス・サブラマニアン教授(Mas Subramanian)のチームによって偶然発見された
  • 電気系の研究として、研究室の大学院生アンドリュー・スミスが、酸化マンガンを色々な化合物と混ぜていた時に、その試料の1つが異常に青くなった
  • ウルトラマリンブルー、フタロブルー、プルシャンブルーに続いて、200年ぶりに発見された青色となった
  • 2017年にShepherd Color Companyによって塗料として商品化された
  • 2018年には日本でもアクリル絵具と顔料がPIGMENT TOKYOから発売された

YInMnブルー - Wikipedia

インミンブルーの特徴

圧倒的な青さ

インミンブルーの特徴として、その圧倒的な青さがあります。赤色と緑色の波長を吸収し、青色の光の波長を反射するため純粋な青に感じ取ることが出来ます。

環境への安全性

インミンブルーの特徴として環境汚染をしない安全性があることが挙げられています。

今までの青の中には、取り扱いに注意しなければならないものがあり、例えば、プルシャンブルーの場合土壌汚染や地下水汚染を引き起こすシアン化合物などが含まれていて危険性があり、またフタロシアニンブルーも水質汚染の危険性があるそうです。

色が変化する

インミンブルーはその中に含まれるマンガンによって彩度や濃度が異なる青色になるそうです。

また、銅を追加することによって緑色になったり、鉄を加えるとオレンジ色になります。他にも亜鉛とチタンを加えると紫色になるようです。

赤はまだ見つかっていないそうで、もし見つかれば安全で使いやすい赤色が完成するそうです。

世界一青い顔料YInMn(インミン)ブルーについて | アートラボゼロプラス
圧倒的な青YInMn(インミンブルー)。その発見はある偶然が生み出した200年ぶりのブルーと言われている。インミンブルーについて詳しくまとめた記事です。

赤外線を反射する

YInMnブルーは、赤外線の40%を反射するという重要な特性を持っているそうです。YInMnブルーを屋根など家の塗装に使用すれば、赤外線を跳ね返すために家に熱が届かず、エアコンなしでも家を涼しく保つことができ、省エネ目的の建築用の塗料として期待されているようです。遮熱素材として屋根などに使われる日が来るかもしれません。

また、赤外線カメラや赤外線センサーに反応しにくくなるかも?ということで、軍事利用も可能かもしれません。

カラーコード

グラフィックデザインに使用するとしたら、Wikipediaには以下のコードがありましたが、一例であり、想像していた色にはなっていないかもしれません。

16進表記#2e5090
RGB(45.82, 79.92, 143.51)
CMYK(68.07, 44.31, 0, 43.72)
HSV(219.06°, 68.07%, 56.28%)

インミンブルーが使われた製品

グラフィックカード AMD Radeon

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