Windows7からWindows8にアップグレードしてからというもの、起動時にLANの認識よりも先にネットワークドライブの再接続をしているみたいで、いつも『ネットワークドライブの接続に失敗しました』とバルーンメッセージが表示されます。当然、起動直後はネットワークドライブが切断されたままの状態になっています。
iTunesで使用する音楽や、Lightroomで使う写真はすべてNASに入れており、一度マイコンピュータからネットワークドライブを開いてからアプリケーションを起動しないと、フォルダが見当たらないということで、フォルダ設定がデフォルトに戻ってしまいます。毎度設定を戻すのが面倒です。
できれば、LANの認識が終わってからネットワークドライブの再接続をして欲しいのですが、その方法が今のところ見当たりません。しかし、応急的な対応ですがネットワークドライブにあらかじめアクセスするWSH(Windows Script Host)というスクリプトファイルをタスクスケジュールやスタートアップで起動時に実行することで解消できるようです。
方法
以下の内容をテキストエディタで『netDrvCon.vbs』など拡張子を『.vbs』にして保存します。
On Error Resume Next '10秒遅延させる WScript.sleep 10000 'ネットワークオブジェクトの作成 Set objNetwork = CreateObject("WScript.Network") '接続するネットワークドライブ 'objNetWork.MapNetworkDrive "[ドライブレター]:", "[共有フォルダのパス]" objNetWork.MapNetworkDrive "W:", "\\NAS\Video" objNetWork.MapNetworkDrive "X:", "\\NAS\Music" objNetWork.MapNetworkDrive "Y:", "\\NAS\Photo"
このファイルを起動後にダブルクリックして切断されていたネットワークドライブが接続状態になっていることを確認できたら、あとはタスクスケジュールやスタートアップに登録するだけでOK。
今回は10秒くらいの待ち時間にしましたが、環境によってはもう少し短い待ち時間にしてもうまくいくかもしれません。ちなみにスタートアップフォルダは以下の場所です。AppDataは隠しフォルダで、フォルダオプションで隠しフォルダを表示できるように設定してからでないと見えないので注意してください。
スタートアップフォルダの場所
C:\ユーザー\[ユーザー名]\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\スタート メニュー\プログラム\スタートアップ
しかし、こんな小細工して使わなければならないOSがちょっと残念。起動時のLANの認識が遅いのを早くする方法や、ネットワークドライブの接続を遅らせる方法もあれば探してみたいと思います。
その他
上記のWSH(Windows Script Host)を使った方法以外に管理コンソールを使用する方法もあるようです。