原因はウィルスバスター?! Windows10でエクセルや共有フォルダーを開くと動きが重い・遅い
目次
エクセルや共有フォルダーを開くと重い・遅い
Windows10のPCをセットアップして、使っていたら以下の症状が出ました。
- エクセル・ワードのファイルを開くのが遅い
- ネットワーク上のフォルダやファイルを開くのが遅い
- パソコンがやたら重たいときがある
- 共有フォルダにあるファイルの転送に時間がかかる
ちなみに、Officeのバージョンは Office 2016 Standard です。他のWindows10端末では起こらない症状なのですが、いくつか同じネットワークで使用する特定の環境のWindows10端末で、上記と共通する症状が現れました。 『これは共通する原因が何かあるのかも?』と思い調べると、あることがわかりました。
原因はウィルスバスターのリアルタイムスキャンだった
ウィルスバスターのリアルタイム検索(NTRtScan.exe)が原因で、ローカルドライブに何らかの書き込みが行われると負荷がかかるみたいです。『ウィルスバスター コーポレートエディション XG』のクライアント(エージェント)をインストールしているPCで、ウィルスバスターの監視を『終了』させたり、PC側でリアルタイム検索を『無効』、または『読み込み/書き込み』を『読み込み』のみにするとサクサク動くようになりました。
参考ページ
対処・対策方法
いろいろ検索してみましたが、しっくりくる対策方法は見たありませんでした。思いつくのは以下くらいです。
- リアルタイム検索を『読み取り』のみにする
- リアルタイム検索を『無効』にする
- ウィルスバスターを別のバージョンに変更、またはアップグレードする
- ウィルスバスター以外の製品に乗り換える
ウィルスバスター コーポレートエディション XG をアップデートする
試していませんが、サーバー側のウィルスバスターをアップデートしてみるという手段もあります。サーバー側をアップデートすることで、クライアント側もアップデートされ、この不具合を修正することができるかもしれません。
バージョンXG アップデート参考
Windows Defenderを無効にしてみる
レジストリで無効化する方法
これも試していませんが、以下のページによると、Windows Defenderとウィルスバスター Corp.がバッティングしていたということで、この可能性もあります。この場合、レジストリでWindows Defenderを無効化すると、問題が解消できるかもしれません。
参考ページ
レジストリ
以下のレジストリの値を1
に変更すればWindows Defenderを無効化できます。値を変更したら再起動します。元の有効の状態に戻すには値を0
にすれば、元の有効化に戻ります。
キー | HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\WindowsDefender |
値の名前 | DisableAntiSpyware |
タイプ | RED_DWORD |
値のデータ | 1(無効) |
レジストリを変更するコマンド
管理者として起動したコマンドプロンプトから以下のコマンドを実行すると簡単にレジストリを登録(変更)できます。
reg add HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\WindowsDefender /t RED_DWORD /v DisableAntiSpyware /d 1 /f
このレジストリに関する参考ページ
GUIで無効化する方法
ローカルグループポリシーや設定からGUIでWindows Defenderを無効化する方法は以下が参考になります。
参考ページ
【追記】最近、レジストリキー『DisableAntiSpyware』が無効になったらしい
上記で、レジストリでWindowsDefenderを無効化できると書きましたが、Windows10のバージョンによっては、このキーが無効になっているらしいです。つまり、このレジストリを登録してもWindows Defender(Microsoft Defender)は無効化できないようです。ちなみに、Windows10 Pro v20H2(ビルド19042.804)では確かに無効化できませんでした。